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【リファラル採用】なぜ紹介が進まない?制度設計の前に整えるべき“社内の土壌”とは

リファラル採用を成功させるカギは制度設計より“風土づくり”。社員が紹介しない4つの理由と、eNPSを活用した改善のヒントを紹介します。

 

「紹介制度をつくったのに、誰も紹介してくれない…」
そんな声をよく耳にします。

社員紹介による採用、いわゆるリファラル採用は、

といったメリットから注目を集めています。
しかし実際には、制度を整えるだけでは成果が出ないのが現実です。

本記事では、リファラル採用を機能させるために、まず向き合うべき「社員が紹介しない理由」と、その解消のポイントを解説します。


リファラル採用が進まない“4つの壁”

リファラル採用制度を導入した企業から最も多く聞かれるのが、
「制度を整えたのに、紹介がまったく来ない」という悩みです。

これは制度設計の問題というより、“土壌”に課題があるケースが散見されます。社員の行動を止める“見えない壁”が存在しているのです。

社員が紹介しない主な理由

  1. 自社の魅力が伝わっていない
    →「友人に紹介したい」と思える理由が言語化されていない。

  2. 制度そのものが知られていない
    →制度の存在や紹介の流れが社員に浸透していない。

  3. 紹介フローが複雑
    →申請や承認が面倒で、行動に移すハードルが高い。

  4. 不採用時の気まずさ
    →「紹介した人が落ちたら気まずい」という心理的負担がある。

この4つの要因を解消しなければ、社員は動き出しません。


eNPSで“紹介される会社かどうか”を測る

スケッチでは、リファラル採用の導入にあたりeNPS(Employee Net Promoter Score)を活用しています。

eNPSは、社員に
「あなたはこの会社を友人に紹介したいと思いますか?」
と尋ね、その回答を数値化することで紹介ポテンシャルを可視化できる指標です。

あわせてエンゲージメントサーベイを行うと、職場満足度とeNPSの相関も見えてきます。

eNPSからわかること

これにより、どこから紹介文化を育てるべきか、注力すべき領域を見極められます。


“紹介したくなる空気”を育てる

制度を整える前に必要なのは、「紹介したくなる風土」です。
スケッチが支援している企業では、次のような工夫を取り入れています。

紹介を後押しする3つの施策

  1. 制度の周知を徹底する

  2. 成功事例を共有する

  3. 紹介フローをシンプルにする

社員が自然に動ける環境を整えることで、リファラル採用は制度として“息づく”ようになります。


まとめ|リファラル採用の成功は“制度の前”で決まる

リファラル採用を仕組みとして機能させるためには、制度設計の前に「社員が紹介したくなる状態」を整えることが不可欠です。

この“土壌づくり”こそが、リファラル採用成功の第一歩です。


👉 次回の記事では、「LINE・カード等を活用した導線設計」について、具体的な事例をご紹介します。

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