2025-11-17
人材採用
採用戦略の転換で若手・経験者の採用を実現|施工管理・配管工の採用事例【九州・建設/設備業】
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プロジェクトテーマ
次世代を担う若手人材の採用成功と、その仕組み化と内製化を果たすこと
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エリア
九州地方
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取り組み内容
1.企業情報と相談背景|
技術を受け継ぐ人材が育たず、若手不在で「これからの現場を誰が担うのか」が課題
• クライアント企業:九州地方・建設/設備業
• 事業内容:給排水・空調・土木工事など
九州エリアの地方都市に拠点を置く総合設備工事会社である同社。
創業50年以上、給排水・空調・土木工事など、地域の暮らしに直結するインフラを支えてきました。
社員は20名弱、熟練者が多く定着率も高い一方で、年齢構成が偏り、
最も若い社員でも30代半ばという状況でした。
採用活動はハローワークや紹介が中心で、若手層へのアプローチは限定的。
「若い世代を採用し、現場の未来を担う人材を育てたい」という想いから、採用戦略の見直しが始まりました。
同社が直面していたのは、以下の3つの壁でした。
・若手の応募が少ない
施工管理や配管工などの技術職は人手不足が深刻。応募自体が少ない状態でした。
・待遇だけでは勝てない競争環境
年間休日は約100日。条件面では採用競合に見劣りする部分もあり、
「環境・人・働く価値」をどう伝えるかが必要でした。
・採用活動の属人化
求人掲載や面接対応が外部の採用支援会社任せになっており、
自社にノウハウが蓄積されていない状態。
“再現性のある採用活動”とはいかず、毎年その時々の状況に振り回されていました。
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2. スケッチの支援内容|
本プロジェクトのゴールは、「採用活動の仕組みをつくる」こと。
社員を巻き込みながら半年間、段階的に整備しました。
① 魅力整理と採用戦略の再構築
まずは、会社の「らしさ」を見える化からスタート。
経営層から現場社員まで、総勢10名にインタビューを実施。
仕事のやりがい、働く人の想い、チームの雰囲気などを丁寧に掘り下げ、自社ならではの強みや魅力を洗い出しました。
その上で、「目標・活動・構成員・特権」の4要素で整理し、採用で一貫して伝えるべき方向性を明確化。
社内からは
「改めてうちの魅力を知ることができた」
「どう伝えるべきか、軸ができた」
といった声も上がりました。
② 情報発信の再設計と母集団の拡大
見直した魅力を軸に「どう伝えるか」を再設計。
従来の求人だけでなく、地域の人が自然と目にする場に露出を増やすことを意識しました。
求人原稿・写真・メッセージをアップデート。
トーンを統一し、会社の温かさや働く人の魅力が伝わる内容に刷新しました。
さらに、
・地域イベントや説明会への参加
・UIターン層への訴求
など、地元での接点づくりを強化。
“顔が見える採用活動”へと転換したことで、若手層からの関心が高まりました。
③ 社員を巻き込む採用文化づくり
採用を「担当者だけの仕事」から「みんなでつくる活動」へ転換。
SNS発信や知人紹介が自然と起こるような空気づくりに着手しました。
さらに、面接や選考対応のスピードを改善。
応募者への対応が早まり、「対応が丁寧で安心できた」という声も寄せられるように。
採用プロセスそのものが“同社らしさ”を伝える場に変わりました。
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3. 成果|
応募ゼロから10名超へ増加、若手・経験者4名の採用決定に。
約半年で、目標を上回る4名の採用に成功。
(20〜30代未経験者:2名/経験者:2名)
難易度の高い施工管理・配管工の採用を同時に実現しました。
数年間ゼロだった応募数は、半年で10名超に回復。
ハローワークと求人媒体の両方から採用につながり、応募単価は約6,000円と高い費用対効果を実現しました。
さらに、これらの採用活動を自社で回せるようにもなり、
「自社で採用を継続できる土台」ができあがりました。
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5|お客様の声
「これほど成果が出るとは思っていなかった。本当に感謝している」
「採用が“誰かの担当業務”ではなく、会社全体のテーマになった」
当初は半信半疑だった採用活動も、「仕組みをつくる」ことを通じて、組織そのものが前向きに変化。
採用の成功が、次世代を担う人づくりの一歩となりました。
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FAQ|設備工事・建設業の採用でよくある質問
Q1. 若手の応募が集まらないのはなぜですか?
A. 技術職(施工管理・配管工)は全国的に人手不足で、特に地方では若年層の母集団そのものが小さい傾向があります。
加えて、同社のように「魅力が言語化されていない」「伝わっていない」状態だと、求人を出しても届くべき層に届かず、応募がゼロになるケースが多くあります。
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Q2.待遇では他社に勝てません。どう採用につなげればいいですか?
A. 年間休日が少ないなど条件面で競合に劣る場合でも、
“環境・人・働く価値”を言語化し、丁寧に伝えることで採用は動きます。
実際に同社も、求人の表現や写真の統一、伝え方の再設計によって若手からの応募が戻りました。
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Q3. 採用が外部任せで、社内にノウハウがありません。改善できますか?
A. はい。同社でも同じ課題がありましたが、半年で「自社で採用を回せる状態」まで改善しました。
ポイントは、
・採用の型をつくること
・社員を巻き込むこと
・応募者対応を内製化すること
この3つです。これにより“再現性のある採用”が構築できます。
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Q4. 地域のUIターン層にどうアプローチすればいいですか?
A. 求人媒体だけに頼らず、地域イベント、説明会、オンラインでの情報発信など“顔が見える接点”を増やすことで、興味の薄い層にも届くようになります。
同社ではこうした取り組みを行い、若手の応募がゼロから再び動き出しました。
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Q5. 採用文化をつくるには、何から始めればいいですか?
A. まずは社員が「自社の魅力」を言語化できる状態をつくることが有効です。
同社では10名へのインタビューを通じて、魅力・働く価値を可視化したことで、自然と紹介やSNS発信などの動きが広がりました。
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6|若手を採用したい設備工事・建設業の方へ
若手の応募が集まりづらい設備工事・建設業では、“待遇の改善”だけでは採用は動きません。
同社のように、
・魅力の言語化
・伝え方の再設計
・社員を巻き込む採用文化
・再現できる仕組みづくり
を行うことで、若手も経験者も「働くイメージ」が持てるようになり、応募・採用につながります。
事業を支える人づくりのために、採用そのものを“仕組みとして整える”ことが、これからの時代の必須条件です。
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